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外観表面品質について
光学部品表面上にある目視で観察される欠陥のレベルを外観表面品質といいます。
具体的には、スクラッチ・ディグの許容量、エッジ部の状態や研磨状態等です。
外観表面品質の問題は単に外観だけではなく、光学特性にも影響を与えます。
照明系を使用する場合は、入射光の散乱が特に問題になります。
スクラッチがあると回折のため光学特性が劣化したりもします。
但し、外観表面品質を必要以上に厳しくするとその分コストが高くなり過ぎてしまいます。
そのため当社では製品ごとに外観表面品質を定めています。
外観表面品質の規定方法には、U.S.ミリタリーの外観品質規格「MIL-0-13830 B」が一般的に
使われています。当社の表面品質の規格にも、この規格を採用しています。

当社ではMILスペック規格を採用しています。
この規格には、スクラッチ、ディグ、エッジの欠け及び接着境界面等があります。
スクラッチの検査は、スクラッチの限界見本と目視比較して行うもので、実測ではありません。
一方ディグのサイズはその実測値で規定され、定量的に測定されます。
スクラッチ・ディグは、2つの2桁の数字で表し、それぞれを「−」で繋ぎます。
最初の2桁の数字はスクラッチの目視幅の最大許容値、最後の2桁の数字はディグの直径の
最大許容値です。

・スクラッチ
 表面上の痕跡や掻き傷等をスクラッチと呼びます。
 スクラッチの数値は、参照スクラッチの幅を1/10000mm単位で表したものです。
 60のスクラッチとは、6μmの標準スクラッチという事になります。但し、スクラッチはあくまで
 目視による比較検査であり、スクラッチの見え方が硝材の種類や状態、コーティングの有無など
 によって異なる事をご理解下さい。従って、対象部品のスクラッチが60の標準スクラッチと同等に
 見えても、その実測値が必ずしも6μm幅という訳ではありません。また、部品表面に最大許容幅
 のスクラッチが何本か存在する場合は、それらの長さの合計が対象部品の直径の1/4を越えない
 ことと規定されています。

・ディグ
 表面上の穴またはくぼみの事をディグと呼びます。
 ディグの数値は、その直径のmm単位の実測値を100倍した値で表します。
 40のディグとは、0.4mmの標準ディグという事になります。
 歪な形状のディグの径は、(長さ+幅)×1/2とします。

・エッジの欠け
 光学部品のエッジの欠けは、有効エリア外でのみ許容されます。
 レンズの場合、有効径が特に規定されていなければレンズ径の90%となります。
 0.5mm未満の欠けは無視されます。0.5mm以上であれば砂擦り処理を施します。0.5mm以上の
 欠けの幅の合計がレンズの円周の長さの10%を越えないことと規定されています。
 プリズムの場合、有効面積外であれば許容されます。
 辺長25.4mm、またはそれ以下のプリズムでは、欠けがエッジから1.0mmまで内側に入っても構い
 ません。辺長が25.4mm以上のプリズムについては、欠けがエッジから2.0mmまで内側に入っても
 構いません。0.5mm以下のチップは無視されます。0.5mm以上のチップは砂擦り処理を施します。
 エッジの中の0.5mm以上の欠けの幅の合計がエッジの長さの10%を越えないことと規定されて
 います。

・面取り
 面取りについての規定は特にありませんが、当社の製品については、光学部品のエッジを0.25mm
 から0.5mmほど、45°程度の角度で面取りしています。

・コーティングの欠陥
 スクラッチ、欠け、ホツ、シミなどの光学コーティング上の欠陥については、その光学部品のスクラ
 ッチ・ディグの規定を適用します。
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